眠らない街東京ではセミも深夜に鳴く!大地震の前触れ?
夜中なのに昼間のようにセミの声が!
夕べ夜遅くに用事でチョット外へ出かけたんですが、近所の駐輪・駐車場に植えられている樹のそばを通ったときに気がついたんですよ。
セミが鳴いてる!
それはもう激しい勢いで、セミが何匹もうるさく鳴いてるんですよね。
アブラゼミらしい「ジージー」という鳴き声を中心に、ツクツクボウシの「ツクツクシー」という鳴き声まで聞こえまして。
目を閉じたら、まるで日差しの照りつける真昼にいるような錯覚をおぼえましたよ。
セミというのは昼間の明るい頃に鳴くもんで、夜に鳴くのはスズムシとかコオロギだと思ってたんですが。
最近のセミは、夜にも鳴くようになったんでしょうかね。
最近の都会のセミは夜に鳴く
調べてみるとセミが夜に鳴くようになったのは、ここ十数年の間のことのようで。
しかも東京近郊や大阪近郊などの、大都市を中心として観測される状況とのこと。
どうやらその原因は都市部の温暖化と、街路灯やネオンなどの照明によるものなんだそうですよ。
つまりセミというのは種類にもよるのですが、おおむね25度前後の気温のときによく鳴いて、それより低かったり逆に高過ぎたりすると鳴かなくなる習性があるらしく。
夏場の都心部なんかは夜になると、ちょうどそのくらいのセミにとって都合の良い気温になりますし。
しかも、防犯のためアチコチに街灯があったり、コンビニなどの看板が光ってたりしますから、あまり暗くならないんですよね。
ですから、その気温や明るさのせいでセミも昼夜の判断が狂ってしまって、夜にもジージー鳴くようになったと考えられています。
セミって夜行性?
一方で、セミは夜行性というのが本来の姿で、夜に鳴くのは当然という説もあります。
つまりセミというのは、分類上カメムシに近い種であるということを根拠にしてるんですが。
カメムシは夜行性の昆虫ですから、セミも同様に元々は夜行性の昆虫なんじゃないか?というわけなんですね。
実際にタイなどでは、セミは昼間ではなく夜鳴くというのが常識だという人もいるようですが。
平均気温の高い国の日中はセミのよく鳴く気温を上回ってるせいで、結果的に昼ではなく少し涼しくなる夜に鳴くようになったということなんじゃないかな?とも思われます。
ですから、セミがカメムシの仲間だから夜行性というのは、ちょっと考え過ぎという気もしますね。
おわりに
東京に長く暮らしてる人は気にも留めてなかったり、私のようにボンヤリ生きてたりすると、セミが昼に鳴こうが夜に鳴こうが気づかなかったりしますが。
地方から出てきた人なんかは、ビックリすることもあるようです。
しかも最近は関東地方で地震も多かったりするせいで、セミの夜鳴きを「天変地異の前触れか!」と感じて恐れたりする人もいるみたいですが。
東京で夜にセミが鳴くのは上記のような理由によるもので、地震などの天変地異の前触れなどではないので、どうぞご安心ください。
といったところで、今回はいじょ!