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推せない映画レビュー「エージェント・ウルトラ」【あらすじ&ネタバレ感想】

あらすじ

主人公マイク・ハウエル(ジェシー・アイゼンバーグ)は、空港のトイレでうずくまって襲い来るめまいや吐き気に苦しんでいました。

ロビーでは恋人のフィービー・ラーソン(クリステン・スチュワート)が、搭乗受付の締め切り時刻が迫る中、なかなか戻ってこないマイクを待っています。

なぜかマイクは街を出ようとすると、必ずパニック障害の症状に襲われてしまうのです。

けっきょく今回も飛行機に乗ることはできず、2人は楽しみにしていたハワイ旅行を取りやめて空港から家へと帰る羽目に。

マイクは旅先のハワイでフィービーにプロポーズするつもりで指輪まで用意していたのに、すべてがダメになって落ち込んでしまいましたが、そんな彼をフィービーは優しく慰めるのでした。

仕方無くいつものようにコンビニの仕事へ出かけたマイクの前に、謎めいた年配の女性が客として現れます。

彼女は商品をレジのカウンターにドンと置くと、何かの暗号のような言葉をマイクに向かって言いました。

「戦車は進む、聞いて。マンデルブロ集合が動く、コーラルは破られ、ボールを受け止める」

一瞬マイクの目に何か不思議な意識が浮かぶかのように見えましたが、すぐに元の自分を取り戻した彼は不審そうな表情で、

「何?詩?僕は詩はやらないんだ、漫画は描くけれどもね」

と答えるばかり。

女性客は諦めずに何度かその言葉を繰り返しましたが、何の変化もないマイクの様子を見て残念そうに彼に「ごめんね」とつぶやいて出て行ったのでした。

おかしな客だと思いつつ彼女を見送り、夜食に作ったカップ麺をスプーンで食べようとしたマイクの視界に映る店の駐車場でうごめく人影。

「何をしてるんだ?それは僕の車だ!」

と言いながら近づいたマイクに銃を持って襲い掛かる2人の男達、そのとき突然にマイクの様子が一変したのです。

向かってくる男の1人に熱々のカップ麺を浴びせかけ、その喉を手にしたスプーンで貫いた上に、男達の持っていた銃を奪った彼は2人をアッと言う間に撃ち殺してしまいました。

実はマイクは、CIAの秘密プロジェクトで生み出された特殊エージェントで、プロジェクトが失敗とされて終了した際に、記憶を奪われてこの街に封じられていたのです。

マイクがこの街を出ようとすると発作が起きていたのもそのせいで、いつも葉っぱでラリっているコンビニ店員という彼の姿は、マインドコントロールによって作られた仮の姿。

実際の彼はプロジェクトの唯一の成功例だったのですが、失敗したプロジェクトの証拠をすべて握りつぶそうと企てた元担当者の一人に命を狙われていたのでした。

店にやって来た女性客は、やはりそのプロジェクトの元の担当者で、マイクの命が危ないことを知ってマインドコントロールを解くために彼の元を訪れたのです。

しかし、マイクのエージェントとしての意識は完全には戻っておらず、彼は次々と襲ってくる殺し屋を相手に苦戦を強いられることに。

ネタバレ感想

主人公のマイクを演じるジェシー・アイゼンバーグは、どっかで見た顔だなと思ったら「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」でレックス・ルーサーをやってた人なんですね。

この映画では、最初は冴えない葉っぱ中毒のコンビニ店員をやってますが、徐々に特殊エージェントとしての技能を開花させていってます。

というと「ジェイソン・ボーン・シリーズ」的な話を想像するかもしれませんが、その技能を表すようなシーンはほんの少しでして、なんだか最後まであまりパッとしない活躍ぶりなんですよ。

主人公を狙う殺し屋のほうも、人数が大勢いるのにもかかわらず1人か2人ずつでやって来ては、銃をガンガン撃つばかりで結局アッサリとやられてしまいます。

それというのも指令を出してる悪役がとてもとてもバカでして、1人の男を殺すだけの単純な計画なのに、やり方が稚拙だったり逆に大げさ過ぎたりして、見ているコッチがイライラしてしまうんですよね。

ストーリーとしても、これといって大した盛り上がりもなく、追ってくる殺し屋達を倒しながら逃げ回るマイクとフィービーの2人を描いてるんですが。

実はそのフィービーもCIAエージェントで、マイクが記憶を取り戻したりせずに街での暮らしに馴染んでいけるよう見守る任務を負っていたということで。

任務中にマイクのことを本気で愛してしまって、本部との連絡を絶ってマイクと暮らしてたという筋書きなんですよ。

そんなわけで、恋愛とアクションと笑いとを盛り込んだサービス満載の映画と言いたいところですが、結果的にB級感も満載でして。

最後は敵を倒して悪役も死んで、正式にエージェントとなったマイクはフィービーとともに幸せになるという結末でハッピーエンドではありますが。

何だかどうも、スッキリしない後味が残ります。

まぁ、こういう映画が好きな人はハマるかも知れませんし、B級バカ映画だと思ってみれば悪くないですかね。

といったところで、今回はいじょ!