ドラマ「太陽にほえろ!」で昔の社会風俗を観察してます
観たこと無いという人もいるでしょうが、名前くらいは誰もが知ってる有名な刑事ドラマですね。
1972(昭和47)年から始まったんで、今から40年以上前に放映されてた番組ですが。
面白いんで、よく観てます。
何が面白いかというと、ドラマがどうこうというのではなくて。
40年以上前の街の様子が画面に映し出されるところに、興味があるんですね。
舞台が東京の新宿にある七曲署という警察署を中心としてるんで、物語のほとんどが新宿で巻き起こります。
ですから、犯罪が起きて刑事たちが捜査のために走り回るのが、主に新宿の街中なんですが。
そうすると、40年以上前の新宿の建物や道路、そこを走ってる車や歩いている人々の姿なんかが映像の中に収まってるわけで。
そんな昔の新宿の様子を見るのが、とても面白いんですよね。
もちろんあの立派な都庁なんてありませんし、他の建物の様子も今とは違ってますが。
新宿駅周辺だと、「あ、このシーンはあそこだな」と大体分かるのが良いです。
「あそこら辺は、昔はこんなだったんだなー」
とか思って、興味深いんですよ。
走ってる車のデザインも、どれも四角張った箱みたいな形をしててレトロ感がありますが。
やっぱり一番変わってるのが、人々のファッションですね。
新宿といえば40年前でも都会の代表とも言える街ですから、そこを歩いてる人達も時代の先端を行く人が多いはずですが。
当然と言うべきか今と比べるとすごく地味でして、もちろん茶髪の人なんかぜんぜんいませんよ。
それから携帯やスマホも無い時代ですから、歩きスマホをしてる人はいませんし、電話するときは公衆電話を使ってます。
飲食店も今とは違ってて、カフェとかファストフードの店は一切登場しません。
その代わりに、喫茶店とか蕎麦屋なんかが舞台となることが多いです。
マクドナルドが銀座で1号店を出店したのが1971年(昭和46年)ですから、ドラマの放映当時に既に存在はしてたんでしょうが。
まだ一般的ではないようで、新宿にもお店は無かったんでしょうね。
あるいはもっとシリーズ終盤になれば、刑事がマックで聞き込みなんてシーンも登場するんでしょうか?
それからタモさんが活躍した「笑っていいとも!」で有名な新宿アルタのビルは完成が1979年(昭和54年)なんで、ちょうどこのドラマのシリーズ途中であのビルが誕生してるんです。
しばらく観てたら、画面に映りこむアルタビルを見ることもできるのかも?
15年ほども続いたドラマなんで、これからそういった所の変化を観るのも楽しみですよ。
ちなみに「笑っていいとも!」がスタートしたのは1982年(昭和57年)なんで、このドラマの終盤にはオンエアが始まってます。
とはいえ「太陽にほえろ!」と「笑っていいとも!」はテレビ局が違うので、残念ながらアルタの大ビジョンに映るタモさんの姿をドラマの中で見ることは無いでしょうね。
今はもう無い2つの長寿番組の共演が観られないのは、チョット惜しい気がしますよ。
まぁそんな感じで私は、ドラマのストーリーや登場人物そっちのけで、その背景ばかり注目して楽しんでるのでした。
アナタも機会がありましたら、社会風俗を観察する気持ちで昔のドラマをご覧になってみてはいかがかと。
といったところで、今回はいじょ!