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自転車泥棒に正義の鉄槌をくだす「スカンク・ロック」は果たして実現するか?

昔、自転車を盗まれたことがありまして、それも2度。

最初のは、「コメット号」と名づけて愛用していた自慢の自転車だったんです。

幸い1度目は盗難保険のおかげで同じ自転車を手に入れまして、それを「コメット号2(ツー)」と名づけて乗ってたんですが。

それがわずか1週間後にまたも盗まれまして、しかも残念ながら「コメット号3」は手に入らず、それ以来自転車泥棒への恨みつらみは今も根深く私の中に残ってます。

自転車の盗難というのは世界中にあるんでしょうが、アメリカの起業家ダニエル・イズコウスキさんの友人が、強力な防犯錠を付けていたにもかかわらず私と同じく自転車を盗まれまして。

その災難を耳にしたダニエルさんは自転車泥棒への正義の怒りからエンジニアと協力して、盗難防止だけでなく泥棒に反撃できるような防犯錠を作ろうと考えたそうです。

「最初は爆発する鍵を考えたんだけど、でもそれは安全じゃないとすぐに思ったんだよ。それで、泥棒に後々まで残るような傷を負わせることなく盗みをやめさせる唯一の現実的な手段として、化学物質を使うことにしたのさ」

というわけで、彼が作り出したのが「SkunkLock(スカンク・ロック)」です。

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これは何なのかと言うと、一見して普通のU字型の自転車用の防犯錠のように思えますが、無理に外そうとすると非常に臭いのきついガスが噴射される仕組みになっているんですね。

それはさながらスカンクのようだということで、名前を「SkunkLock(スカンク・ロック)」と名づけたんですが。

そのガスを浴びると、一時的にですが猛烈な吐き気に襲われ、目が見えにくくなったり呼吸が困難になったりするとのこと。

さらにその激臭で、周りの人から自転車泥棒に注目が集まるという効果もあるそうで。

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何だかヤバそうなガスですが、彼らが「Formula D_1」と名づけたそのガスは、自分達でテストして完全に安全であると確認して、しかも合法なものだということです。

「成分の詳細は言えないけれども、腐ったバターとかパルメザンチーズのような日常的な製品に含まれる脂肪酸からできてるんだ」

との話で、なるほど安全かもしれないけれども、いかにも臭そうだなという印象を感じさせますよ。

現在はこれを商用製品として実現するためにクラウドファンディングで2万ドルの投資を募っているとのことで、資金が集まれば2017年の夏には販売可能らしいです。

なんか泥棒を撃退しても自転車が臭くなりそうで、その辺が嫌な気もしますが、果たして発売されたら買う人がいるのかどうか、そして資金は集まるんでしょうかね。

といったところで、今回はいじょ!

(写真と記事の元は「SkunkLock: The bicycle lock that makes thieves sick - CNN.com」より)