今どき風呂・トイレ付きなんてあたりまえ、東京にはラーメン付きのアパートがあるぞ!
東京に福生という街がありまして、米軍の横田基地があることで有名ですが。
そんな基地なんかがあることからも分かるように、東京と言っても都心からはかなり離れてて、新宿からだと電車で1時間ほどもかかる位置にあります。
そんな福生に、「ラーメン付きのアパート」があるとのこと。
世に「風呂付き」とか「トイレ付き」とか、あるいは「駐車場付き」とか「インターネット付き」なんてのはあったりしますが、「ラーメン付きのアパート」とは何ぞや?と思うところですね。
もちろん「風呂」や「トイレ」のように部屋の中に「ラーメン」が付いてるわけではなく、よくよく確認してみると、どうやら「ラーメン」を食べる権利が付いてるというような意味のようで。
なんでもそのアパート「福実荘」のオーナーが近所でラーメン店を経営しており、古いアパートへの入居を希望する人が少ないから対策として何か特典を付けようと考えた末に、出た答えが自分の店のラーメンとなったらしいですね。
そのラーメン屋というのが、アパート近くの大通り沿いにある創業30年以上になる「福実ラーメン」。
こちらはアパートから離れた駅の反対側にある支店のほうの写真なんですが、確かに店の前にある立看板に「ラーメン付きアパート」の物件紹介がされてますね(写真は食べログより)。
しっかりと、「特典として、家主がラーメン店経営につき契約者(借主)に限り1室1日1食の食事付」と書かれてますよ。
ちなみに山田詠美さんの小説「ラビット病」にも登場するこの店は、今は亡き忌野清志郎さんもファンだったという地元でも人気の店のようで、ラーメンには珍しい鮪出汁を使ってるところが売りとのコト。
しかも独り者や深夜族には嬉しい24時間営業で、晩ゴハンを食べ損ねたまま遅くまで残業をして帰ったときに、せめてラーメンでも食べようかなんてときにいつでも立ち寄れる便利さ。
そんなコンビニのようなラーメン屋のラーメンが、住人になれば1日1杯特典として食べられるということで、毎日ラーメンを食べたいという「ラーメン大好き小池さん」のような人には夢のようなアパートですね。
ただラーメンの好みにはいろいろありますから、ここのラーメンが気に入るかどうかというのがポイントですが。
食べログなんかの評価を見てみると、やや濃い目の味付けが好みという人もいれば、コシの無い麺と強めのニンニク感がくどいと言う人もいますし、いゃむしろラーメンよりも炒飯のほうが美味しいという意見が多いような気もしたりして。
残念なことにアパート居住の特典はラーメンのみで炒飯や他のメニューは含まれないんですが、といっても1杯600円のラーメンが毎日付くという「築39年、駅から徒歩7分の2DKでバス・トイレ別、家賃が共益費込み43,000円のアパート」はコスト的にもナカナカ魅力的ではないでしょうか。
実際のところ、この特典をつけてからはアパートの部屋は常に満室が続いてるらしく、オーナーさんの作戦は成功してるみたいですよ。
毎日1杯ラーメンを食べて健康上の問題は無いのかどうかも気になるところですが、「炭水化物も脂肪も栄養だ、カロリーの高さなんて気にしない!ラーメンは総合バランス栄養食だ」と断言できる方なら空き部屋の出るタイミングで福生へ行ってみるのも悪くないかと。
といったところで、今回はいじょ!