この場を借りて、あのときのネコに心からのお詫びを届けたい
私がまだ中学生の頃のコトなんで、ずいぶんと前の話なんですが。
早朝の街を散歩していた私は、駐車場にいたネコに気づきました。
その駐車場は中央部分が、高さ30cmくらいの低いブロック塀で区切られてまして。
ネコはそのブロック塀のそばにうずくまって、朝の柔らかな日差しの中でウトウトとまどろんでる様子。
私はそれを見つけて魔が差したと言いますか、ちょっとイタズラ心が湧いてきたんですね。
駐車場の前を通り過ぎて、いゃ通り過ぎる振りをして、身を低くすることでネコに見つからないようにブロック塀の反対側からソーッと近づいていきました。
そして、ブロック塀を挟んでちょうどネコのいる反対側まで行ったところで・・・
「ワッ!!!」
と顔を突き出したんです。
当然のことながらネコは、ビックリして頭を上げてコチラを見たんですが。
ブロック塀のすぐそばにいたせいで、上げた頭をブロックに「ゴンッ!」とぶつけてしまいました。
小さな音でしたが、確かに「ゴンッ!」と音がしたんですね。
頭を強く打ったネコは一瞬、遠くを見るような目になって足元がフラッとなったんですが。
おそらく自分の危機的な状況を知らせる野性の本能が、次の一瞬で遠のきそうな意識を取り戻させたんでしょう。
「ハッ!」と目の焦点が戻ると、ものすごいスピードで飛ぶようにしてどこかへ逃げていきました。
まだ中坊のガキだった私は、それを見て「アーッハッハッハッハッ!」と腹を抱えて笑ったんですが。
その後、思い出すたびに、
「あのネコは大丈夫だったろうか?頭を強く打ったせいで、何か大切な記憶を失ったりとかしてないだろうか?」
と、心配と後悔の念に苛まれたのでした。
ネコよ、ごめん!
この場を借りて、心からお詫びを言いたいと思います。
どうか、あのときのネコが、このブログを読んでますように。
といったところで、今回はいじょ!