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広島出身者だから分かる広島のイメージや思い込みの間違い

広島と聞いて、思い浮かぶモノは何でしょう?

「秘密のケンミンshow」なんて番組で、よくその土地の特徴だとか県民性なんかを紹介してますが。

実際にその土地で生まれ育った人が見ると、「いゃそれは無いわ」というネタも多かったりするもので。

ほかの地域の人がイメージする地方の特徴というのは、現実とは違うことも多いものです。

広島と聞いてまず思い浮かぶのは、最近だとリーグ優勝したことで盛り上がってる広島東洋カープかも知れませんね。

確かにカープの名前に親近感を持たない広島人はいないでしょうが、広島の誰もがカープファンというわけではないということは理解して頂けるでしょう。

大阪人のすべてが阪神ファンじゃなかったり、東京生まれの人がすべて巨人ファンじゃないことと同じです。

かく言う私も、ことさらカープファンというわけではなく、もちろん今回のように優勝したりすると嬉しいと感じるくらいの気持ちはあるんですが。

野球に限らず、スポーツ観戦にさほど興味がないものでして。

ところが広島出身と言うと、「カープファン?」と聞かれることが少なくないんですよね。

そこで「いゃファンというわけでは・・・」と正直に答えると何故かガッカリされるんで、「そうですね、まぁ」と大人の対応で適当に合わせるクセがついてしまいましたよ。

それから広島人の誰もが牡蠣好きというわけではなく、それほど牡蠣をよく食べるわけでもありません。

確かに国内での牡蠣の消費量は、ここ数年に渡って広島が1位だったりするようですが。

それは地元で収穫されたものが安価で店頭に並ぶことが多いため、他県に比べると牡蠣好きな人が食べる機会が多くなるということと。

そして観光客が名産品として牡蠣料理を食べることが多いこともありまして、その結果として広島での牡蠣消費量を押し上げているのではないかと。

広島の誰もが牡蠣好きで牡蠣をたくさん食べてるということではなく、土地の人が名産品を口にすることが多いということはないわけですね。

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食べ物の話ですと、お好み焼きも広島の名物料理として欠かせないものです。

これは牡蠣とは違って、実際お好み焼きは広島ではポピュラーな食べ物で、確かに県民食と言っても差し支えないでしょう。

ただその食べ方について、よく「通は箸ではなくヘラ(コテ)で食べるものだ」と言われたりするんですが。

それは、嘘です。

広島でもお好み焼きを皿で出してもらって箸で食べる人は多くて、鉄板の上からヘラを使って食べる人との割合は半々くらいですかね。

妙なコダワリのようなことを言われるようになったのは、広島のお好み焼きが東京や他県で「広島焼き」とか「広島風お好み焼き」という呼び名で広まるようになった頃からでして。

その影響で、本場広島でも「ヘラで食べるのが正しい」などと言う人が増えてきましたが、元々はそんな風習はありませんでした。

お店でヘラを使うのをすすめたりするのも、少し前までは無かったコトですよ。

というのも、広島で生まれ育った人は小さい頃からお好み焼きを口にしてたわけで、そんな子供が鉄板からヘラを使って食べるなんて難しくてできないんですよ。

そのため、たいていはマンガ雑誌を読みながら、皿にのせたお好み焼きを箸で食べるという習慣が最初に身につくんですね。

大人になってからは、できるだけ熱々で食べたいとかいろいろな理由で鉄板食いをするようになったりもしますが。

そのまま皿食いを続ける人も、少なくないんです。

ですから鉄板のお好み焼きをヘラで食べるのが難しいと思ったら、何のやましさも引け目も感じることなく皿に乗せてもらって箸で食べて構わないので、ご安心ください。

「通じゃない」とか「邪道」とか、そんなことないですから。

ただし、“いわゆる”広島風のお好み焼きを指して「広島風」とか「広島焼き」とか言うと、何となく違和感や不快感を感じるという広島人は多いので、そこだけは気をつけたほうがいいですかね。

「広島焼きゆーよーな食べ物は無いんじゃけのぉ!」とか言われますよ。

という感じで、他にも広島や広島に関連したものイメージには、方言の影響や某映画の影響などもあって、いろいろと間違った思い込みが多いように感じられますが。

広島出身者である私こそが、今後も機会あるごとにそれを正していくべきではないかと、使命感に燃える今日この頃なのです。

といったところで、今回はいじょ!


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